道徳科の授業をアクティブに変える③-14

 道徳科でしかできないことがあります。それは、どのように生きるか(生きる方向性)を考えて、自分の心がより豊かになった喜びを実感することです。ゆえに道徳科の授業は、子どもたちがいきいきしていなければならないと思います。そして、その1時間1時間の営みが学校生活の要となり、明るくいきいきした学校づくりへつながります。
 その結果、本校は道徳科で子どもたちが変わった!学校が変わった!地域が変わった!、となることでしょう。
 
 道徳科において、生き方の理想を語り、自分もその理想に近づけることに気づかせ、希望をもたせる。その自覚がやる気(いきがい)を生みます。そして、自分一人で生きていないことを実感させます。
 そのような自分がもっている豊かな心を、楽しく耕す貴重な時間にすることが道徳科なのです。今こそ、授業を質的に変えるときです。ねらいをしっかりと立て、生き方を問う発問をして、学級全体で考え議論し、子どもたち一人一人が何を学んだのかという自己実現ができるアクティブな授業をつくりだすことを目指していきませんか。
 道徳科に、不安は一切ありません。それは、目の前の子どもたちのよさ、未来を担う子どもたちのすばらしさを発見できるアクティブな授業づくりにより、子ども、教師、学校、家庭、地域を明るく元気にするからです。現場の先生方、恐れず、道徳科の授業をアクティブに取り組んでいきましょう。

 

道徳科の授業は、誰もが自分の人生をよりよいものしようと前向きで明るい生き方を構築できる大切な時間となります。
明るい未来、楽しい人生に向かって、道徳科の授業を皆さんで創造していきましょう。

 
8月5日には、筑波大学附属小学校の道徳授業研究会(KTO)に参加しています。当日受付もしていますので、ぜひご参加ください。詳しくは、
道徳授業研究会のホームページをご覧ください。

竹井 秀文
竹井 秀文名古屋市立公立小学校 教諭/竹井塾塾長

大学卒業後、証券会社に入社。その後、福岡県筑紫野市立筑紫東小学校、岐阜大学教育学部附属小学校、東京学芸大学附属竹早小学校ほかで教職に従事。
現在は名古屋市の公立小学校で、道徳教育に磨きをかけながら、食生活の重要性を伝えることに注力しています。
趣味は、旅行、バレーボール観戦、ドライブ。
竹井塾を入口に、日本中で頑張る先生・栄養士・家庭を含め、みんなで子どもたちと食の大切さを語り合える場をつくっていけたらと考えております。
そして将来の夢は、日本の素晴らしい道徳教育を世界にも広げていくことです。